第3章 後継者現る!
地域おこし協力隊の募集
2008年秋以降、池谷・入山集落の地域おこしの取組みは、農業研修生の籾山さんが来たおかげもあり、広がりを見せていました。しかし、籾山さんは研修終了後には勤務先に戻ることが決まっています。そこで、この地域おこしの取組みを失速させてしまわないように、籾山さんの後を引き継ぐ人材を急いで募集することになりました。
そんな中、タイミングよく十日町市役所から山本さんの元に1通のメールが届きました。メールには総務省が「地域おこし協力隊」という制度を開始した事、十日町市でも受け入れを行う事、ついては池谷・入山集落でも受け入れを検討しないか、といった内容が書かれていました。
「地域おこし協力隊」は、都市住民など地域外の人材を地域社会の新たな担い手として受け入れ、地域力の維持・強化を図る事業で、2014年現在では全国で約1千人の協力隊員が活動しています。任期は最大3年で協力隊になる人は活動する地域に住民票を移す必要があります。
折しも山本さんと籾山さんで「池谷・入山地域おこし協力隊」というのを考案し、企画書まで作っていた矢先であったので、渡りに船と山本さんは早速市役所に話を聞きに行き、受入を行うことにしました。
協力隊は市役所の嘱託職員ですので、市役所から候補者が紹介されますが、協力隊の受入にあたっては、任期終了後も集落に住んで活動してくれることを条件とし、ブログに募集記事をアップするなどして、なるべく自分たちで候補者を見つけることにこだわりました。

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