ポストコロナ時代に向けて今こそ国内で生活に必要なものが自給できる仕組みづくりを!2020.05.11

 本記事では、ポストコロナ時代に向けて誰もが安心して生活できるような社会をつくっていくための考え方と具体的な方法について書きたいと思います。この記事を読んで頂く事で、これから先が見えないコロナ時代にどういう方向性を目指し、具体的にどういう事をすべきかという事がわかります。

同様の内容をYou tube動画でも配信していますので、耳からの方が良い方はこちらをどうぞ。 

 なぜ、いち農家の私がそんな大上段な事が言えるのか?と思われる方もいるかもしれませんが、農家だからこそ言える視点があります。それは、都市部の方々はおそらく、コロナウイルスによる自粛により、生活が大きく変わった方が多いと思いますが、私は平時とほとんど変わらない生活をしています。こういう時、中山間地の山奥で自給自足を目指した生活というのは強いと感じます。米は自分で作っているので1年分以上ありますし、秋に収穫した白菜、大根、ネギなどの野菜も保管していてまだ食べられます。家の裏には山菜も生えていて取り放題です。次の冬のための薪割りもしていて運動不足にもなりません(You tube「元限界集落から地域おこしチャンネル」https://www.youtube.com/user/chiikiokoshiにて日々農村での生活の様子もアップしています)。パンデミックが起こってもほとんど生活の変わっていない農家の視点だからこその提言をこれから述べたいと思います。

 新型コロナウイルス禍で経済活動が抑制された結果、CNNの報道によると中国やインドで大気がきれいになったとの事ですが、これはとても示唆深い出来事であると感じました。過剰な経済活動を抑える事も大切なのではないでしょうか?経済活動が止まるともちろん困る人は多いので何らかの対策は必要です。ですが、経済活動が止まって困るのは日々生きていくために必要なものを手に入れるための収入がなくなるからに尽きると思います。仮に日々生きていくために必要なものが得られるのなら経済活動が止まったからといって死活問題になる人はいるでしょうか?

食料を作るにもガソリンや軽油などの石油由来のエネルギーは使っているので、私も米や野菜を作っているからといって、完全に自給自足できているわけではありません。ですが、完全にエネルギーも自給できたとしたら当面収入がなくても、生きていく事だけはできるという安心感はかなり増すでしょう。都会では自粛等により仕事が減っている人もいると聞きます。しかし、田植え前の今、こちらは大忙しで猫の手も借りたい状況です。第2次世界大戦前夜の世界恐慌の際に、アメリカで行われたニューディール政策のように、今こそ、ポストコロナ時代に向けて「生活に必要なものを全国民にいきわたらせるための仕組みづくり」を国家プロジェクトとして公共事業で行うべきタイミングだと思います。そのために財政出動、休眠預金や企業の内部留保などは将来への投資として惜しまず使うべきだと思います。一見不可能に見える事でも、日本人の頭脳と勤勉さがあれば成し遂げられると思います。第2次世界大戦後の焼け野原から世界第2位の経済大国にまで成長したわけですが、終戦時にこの状況を想像できた人はいたでしょうか?不可能を可能にするのはそれを目指すかどうか次第だと思います。最初から無理だと考えるのではなく、どうやったらできるかを国全体で考えて取り組むという事が大切だと思います。

生活に必要なものが国内で賄えるようになったら、それをベーシックインカムとして国民にいきわたる仕組みを作る必要がありますが、現金を渡す必要はありません。なぜなら、生活保護受給者がパチンコ屋に行くような目的外の用途に使われるのを防ぐ必要があるからです。例えばこういう方法は技術的には可能でしょう。それは、マイナンバーカードに生活必需品と交換できるポイントを毎月国がチャージする事で、マイナンバーカードをレジでピッと通せば生活必需品が買えるという仕組みです。生活必需品の区分は消費税アップ後に導入された軽減税率適用の有無をそのまま使えば面倒な事務はかなり削減できると思います。

生活に必要なものがベーシックインカムとして国民にいきわたると、年金が破綻したとしても、また、コロナウイルス騒ぎのようなパンデミックが起こって経済が停滞したとしても、最悪生きていく事は出来ます。これからの時代は経済成長一辺倒ではなく、安心して生活ができる仕組みづくりこそが求められていると思います。そしてそれは都会と田舎の良いところを組み合わせるからこそ可能になると思います。それこそが真の意味での地方創生・地域おこしだと思います。

いかがでしたでしょうか?これはあくまでも私からのご提案ではありますが、もっとこうした方が良いとか色々とご意見がある方は是非、本記事のコメント欄やYou tube動画のコメント欄にお願いいたします。議論を深めて行ければと思います。


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